出っ歯について

 「でばかめ」という言葉があります。あまりいい言葉ではなくて、「のぞきの常習者、変質者」という意味で使われます。漢字で書くと「出歯亀」です。昔、のぞきの常習者で最後には猟奇殺人事件を起こした池田亀太郎が出っ歯だったことから「出っ歯の亀太郎」略して「出歯亀」と呼ばれた?ところからきているそうです。あまり良くない例えだったかもしれませんが、とにかく「出っ歯」は、かなり目立つ外観上の特徴で、コンプレックスを感じている人も多いのではないかと思います。

出っ歯について

  出っ歯は、専門的には「上顎前突」と呼ばれています。いくつかのケースがあり、まず上の歯の生え方が悪く前に出ている場合と、骨格的に位置がずれている場合があります。そして、骨格がずれている場合でも、上顎が前に出ている場合と、下顎が後ろに位置しているため相対的に上顎が出ているように見える場合があります。治療する場合は、そのケースによって方法が変わってきます。
 原因も、先天的なものと、後天的なものがあるとされています。先天的なものとしては、日本人の骨格的な特徴や、遺伝など、後天的なものでは、鼻やのどなどの病気で、正しい鼻呼吸ができず、口呼吸を長くつづけていた場合、指しゃぶりや爪噛みなどの癖がある場合、などがあります。  出っ歯は、見た目があまり格好いいものではないというだけではありません。転んだときなど前歯を強く打ってしまったり、折れたり唇を切ったりしやすくなります。ものを食べるときも、奥歯をかみしめても前歯が出ていてかみ合わず、食べ物をよくかむことができません。そこで、下あごを前にずらしてかむくせがついてしまうと、あごの関節にも負担がかかってしまいます。
さらに、口が閉じづらい為、口呼吸の原因となります。口呼吸をすると口の中の粘膜が乾燥しがちになり、抵抗力が落ち、特に歯周病などになりやすくなってしまいます。また、鼻で吸い込んだ空気は適当な湿り気と温もりを持ちますが、口呼吸になると、冷たい乾燥した外気が直接肺に入っていくので、肺にとってもよくありません

出っ歯を、見た目だけの問題ととらえず、口の中に悪影響がある上に、体にも様々な悪影響をもたらすものであると考えて、思い当たる方は歯科医院に相談してみてください。