意外とこわい?口呼吸

  ヒトは本来、鼻で呼吸する生き物です。しかし、鼻呼吸ではなく口呼吸をする人が増えていて、現在、日本人の半数以上が恒常的に口呼吸をしていて、小学生に至っては8割の児童が行なっているといわれています。そして、口呼吸は私たちのからだに様々な悪い影響を及ぼします。
 口呼吸の弊害を挙げてみましょう。
1.病原菌が入りやすくなるので、様々な病気にかかりやすくなります免疫力も低下します。リウマチ、ぜんそく、アレルギー鼻炎、アトピー性皮膚炎などのアレルギー性疾患、他にも肺炎や腎炎、さらに糖尿病や高血圧症、白血病、悪性リンパ腫、潰瘍性大腸炎などの原因にもなるといわれています。
2.口のなかが乾燥するので、口臭の原因となり、虫歯や歯肉炎、歯槽膿漏のリスクが高まります。口内炎、口角炎にもなりやすくなります。
3.口の周りの筋肉の緊張感がないために、歯並びが悪くなりやすいとも言われています。
4.呼吸する時、下あごをさげ、頭を後方へ傾斜させるので、顔の形がアデノイド様顔貌といわれる、面長であご幅が狭い顔つきに変わってしまうこともあります
口呼吸
5.他にも発音がはっきりしなかったり、口を開きながらペチャペチャ音を立てて食べるようになったりします。

口呼吸になってしまう原因はさまざまですが、鼻の空気の通り道が狭い、鼻の穴が小さい、アデノイドと言われる鼻の奥の扁桃腺が大きい、上あごの発達が悪い、歯並びが悪い、所謂出っ歯で口が閉じにくい、口の周りの筋肉が弱く口にしまりがない、などの人はなりやすいといわれています。
上記のような特徴がない人でも幼児期に口呼吸の癖をつけてしまうと、そのまま恒常化してしまいます。また 日本人は口呼吸の割合が高く、それは離乳の時期が1歳前後と欧米(3-4歳)に比べて早いので、鼻呼吸が定着する前に口呼吸を覚えてしまうため、といわれています。

乳幼児期に口呼吸の癖をつけないためには、おしゃぶりを欧米のように3-4歳まで使わせると効果があるといわれています。
また口呼吸を治すには、 鼻呼吸を心がけることで治る軽い症状もありますが、原因によって、矯正歯科治療、外科的処置、口の周りの筋肉を鍛える器具の利用やトレーニングなどが必要なケースもあります。
無理して口呼吸を鼻呼吸に変えようとすると、酸素欠乏となり、頭痛や筋肉痛といった症状をきたすこともあります。

安全確実に鼻呼吸ができるようになるには、歯科医など 専門家に適切な処置と訓練について、相談するのがよい方法かもしれません。