アンチエイジングな食生活
~その他の食材と食事スタイル~

 前回コラムでは、アンチエイジングな食生活の心がけとして「バランスの取れた食事」を挙げました。色とりどり、さまざまな種類の食材を摂ることで、いろいろな食材に含まれる「抗酸化剤」をできるだけ取り込みましょう、ということでした。今回は食材のほか、食生活全般のなかから、アンチエイジングにつながることなどを紹介します。
「抗酸化剤」ではないけれど、アンチエイジングになる食材など。
良質の油・脂…悪玉コレステロールを減らす働きを持つオリーブオイルや紅花油などが○。リノール酸の揚げ油の2度遣い、などはNG。動物性の脂では、足が少ない動物の方がより良い(魚>鶏>牛豚)とされています。
食物繊維…果物や野菜、海藻類、穀類のほか、カニ・エビにも含まれています。満腹感を与えて食べ過ぎを抑え、余分な脂肪の吸収も防ぎます。便通も改善します。
ビタミンA、ビタミンB群…「A」は、レバーやあんきもなど動物の肝臓や、うなぎ、チーズ、卵など。皮膚の代謝を高め美肌につながります。「B」も細胞の新陳代謝を高めて、エネルギー代謝を活発にして疲れをとる働きがあります。胚芽米、ウナギ、卵、納豆、バナナ、レバー、牛乳、マグロ、小松菜、緑黄色野菜など。
旬の食材…旬の新鮮な食材は栄養が豊富で、安い価格でたくさん出回ります。旬の魚は脂がのっていて、良質なDHAやEPAを多く含んでいますし、旬の野菜はビタミン・ミネラルなどが豊富です。

食生活のスタイルからもアンチエイジングを意識します。
腹八分目食べ過ぎ→肥満→動くことが億劫に→食べることだけがストレス解消法、などという悪循環に陥らないよう。40歳を過ぎたら腹七分とも言うそうです。
よく噛む…以前のコラムにも書きましたが、満腹感が得られる、顔の筋肉が引き締まる、唾液の分泌が増えてお口のなかが清潔になり病気を防ぐなどの働きがあります。脳の働きも活性化されます。
味つけなど塩分を摂りすぎないためにも薄味を意識します。だしや香味野菜、ハーブなどで工夫します。また加工食品は、味つけも濃いし、食品添加物のなかには活性酸素を発生する要因となるものもあります。加工食品も摂りすぎに注意しましょう。

 いろいろと意識しなければいけないことが多いアンチエイジングな食生活ですが、意識過剰になってストレスをためて、老け込んでしまっては逆効果です。ゆったりした気持ちでアンチエイジングと向き合うくらいがいいかもしれません。