インプラントの治療期間について
インプラント治療は、失われた歯の機能を回復するための優れた選択肢ですが、治療期間についてよく理解しておくことが重要です。インプラント治療の期間は、患者の口腔内の状態や治療計画によって異なりますが、通常、以下のような流れで進められます。
1. 初診および検査(1〜2週間)
まず、歯科医師によるカウンセリングと口腔内の詳細な検査が行われます。この段階では、レントゲン撮影やCT撮影などの画像診断により、顎の骨の状態や神経の位置などを確認します。また、治療計画を立てるために、歯型を採取することもあります。
2. 手術前の準備期間(2〜4週間)
検査の結果に基づいて、歯科医師が最適な治療計画を立案します。手術に向けて、患者は口腔内の清掃を徹底し、健康な状態を維持することが求められます。また、全身疾患がある場合は、主治医と連携を取りながら、手術に向けた準備を進めていきます。
3. インプラント体の埋入手術(1日)
手術当日は、局所麻酔または全身麻酔を行い、顎の骨にインプラント体を埋入します。手術時間は、埋入するインプラントの本数によって異なりますが、通常1〜2時間程度です。手術後は、痛みや腫れなどの症状が出ることがありますが、数日で落ち着いていきます。
4. オッセオインテグレーション(骨との結合)の期間(2〜6ヶ月)
インプラント体を埋入した後は、周囲の骨がインプラント体に結合するのを待つ期間が必要です。この期間は、上顎で6ヶ月程度、下顎で2〜3ヶ月程度が一般的です。この間、患者は仮歯を使用しながら日常生活を送ることになります。
5. 二次手術(1日)
オッセオインテグレーションの期間が終了したら、インプラント体を顎の骨から出すための二次手術を行います。この手術は、局所麻酔で行われ、通常30分〜1時間程度で完了します。
6. 上部構造の製作および装着(2〜4週間)
二次手術後、インプラント体の上に歯冠(人工歯)を装着するための上部構造を製作します。歯型を採取し、患者の口腔内に合わせて調整を行いながら、最終的な上部構造を完成させます。装着後は、違和感がないか、噛み合わせに問題がないかなどを確認します。
7. メンテナンス(定期的に継続)
インプラント治療が完了した後は、定期的なメンテナンスを受けることが大切です。通常、3〜6ヶ月に1度の定期検診が推奨されています。メンテナンスでは、インプラント周囲の清掃状態や上部構造の状態を確認し、必要に応じて調整を行います。
まとめ
以上が一般的なインプラント治療の流れと期間です。トータルの治療期間は、短くて3ヶ月程度、長くて1年近くかかることもあります。ただし、骨の状態によっては、骨造成(骨の量を増やす手術)が必要な場合もあり、その場合は治療期間がさらに長くなることがあります。
また、インプラント治療は、一般的な歯科治療と比べて高額になることが多いため、治療費用についても事前に十分に相談しておくことが大切です。保険適用外の自由診療となるため、治療費用は医院によって異なります。
インプラント治療は、失われた歯の機能を回復し、質の高い生活を取り戻すために有効な治療法ですが、治療期間や費用について十分に理解した上で、治療に臨むことが重要です。不明な点や不安な点があれば、歯科医師に相談し、納得した上で治療を受けるようにしましょう。
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