オールオン4と総入れ歯の違い
歯を失ってしまった場合、どのような治療法を選ぶかは大きな悩みです。歯は見た目だけでなく、噛む機能や発音などにも影響します。また、歯がないことで顎の骨が痩せてしまい、老けて見えることもあります。
歯を失った方にとって、一般的な治療法は総入れ歯です。総入れ歯は、歯茎に合わせて作られた義歯を装着する方法です。しかし、総入れ歯には不満や不便を感じる方も多いでしょう。総入れ歯は、ずれたり外れたりすることがあり、噛む力や見た目に劣ります。また、総入れ歯は歯茎に負担をかけることで、顎の骨がさらに痩せてしまう可能性があります。
そこで、近年注目されているのがオールオン4という治療法です。オールオン4は、インプラントという人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。オールオン4は、総入れ歯と比べて、噛む力や見た目が自然で美しく、顎の骨の吸収を防ぐというメリットがあります。しかし、オールオン4にもデメリットがあります。オールオン4は、手術や治療期間が必要で、費用も高くなります。また、オールオン4は保険が適用されないため、自費で行う必要があります。
オールオン4と総入れ歯の違い
では、オールオン4と総入れ歯の違いは具体的に何なのでしょうか?この記事では、オールオン4と総入れ歯の違いについて、以下の5つの観点から詳しく解説します。
- 固定式か否か
- 素材の違い
- 保険の適用
- 手術の有無
- 見た目や噛む力の違い
固定式か否か
オールオン4と総入れ歯の最も大きな違いは、固定式か否かです。オールオン4は、インプラントという人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に義歯を固定する方法です。オールオン4は、一度インプラントを埋め込んだら取り外すことはできません。そのため、オールオン4は固定式の治療法と言えます。
総入れ歯は、歯茎に合わせて作られた義歯を装着する方法です。総入れ歯は、自分で取り外すことができます。そのため、総入れ歯は非固定式の治療法と言えます。
固定式か否かの違いは、以下のようなメリット・デメリットを生みます。
- オールオン4のメリット
- 取り外しの手間がない
- ずれたり外れたりする心配がない
- 自分の歯と同じようにケアできる
- オールオン4のデメリット
- 取り外せないため、歯科医院でのメンテナンスが必要
- 修理や交換が難しい
- 費用が高い
- 総入れ歯のメリット
- 取り外せるため、自分で清掃や調整ができる
- 修理や交換が容易
- 費用が安い
- 総入れ歯のデメリット
- 取り外しの手間がかかる
- ずれたり外れたりする可能性がある
- 歯茎に負担をかける
素材の違い
オールオン4と総入れ歯のもう一つの違いは、素材の違いです。オールオン4は、インプラントと義歯の両方に金属やセラミックなどの高品質な素材を使用します。オールオン4は、耐久性や審美性に優れています。
総入れ歯は、義歯に樹脂や金属などの比較的安価な素材を使用します。総入れ歯は、オールオン4に比べて、耐久性や審美性に劣ります。
素材の違いは、以下のようなメリット・デメリットを生みます。
- オールオン4のメリット
- 長持ちする
- 自然で美しい見た目になる
- アレルギーの心配が少ない
- オールオン4のデメリット
- 費用が高い
- 義歯の色や形を変えるのが難しい
- インプラントの埋入には骨の厚みや量が必要
- 総入れ歯のメリット
- 費用が安い
- 義歯の色や形を変えるのが容易
- インプラントの埋入には骨の厚みや量が不要
- 総入れ歯のデメリット
- すぐに劣化する
- 不自然で安っぽい見た目になる
- アレルギーの可能性がある
保険の適用
オールオン4と総入れ歯の違いの一つは、保険の適用です。オールオン4は、保険が適用されない治療法です。オールオン4は、自費で行う必要があります。オールオン4の費用は、一般的には上下の顎の骨どちらかの治療だけでも200万円前後はかかると言われています。
総入れ歯は、保険が適用される治療法です。総入れ歯は、保険で行うことができます。総入れ歯の費用は、一般的には上下の顎の骨どちらかの治療だけでも3万円前後はかかると言われています。
保険の適用は、以下のようなメリット・デメリットを生みます。
- オールオン4のメリット
- 保険が適用されないため、自由に治療法や素材を選べる
- 保険が適用されないため、歯科医院や歯科医師の質にこだわれる
- オールオン4のデメリット
- 保険が適用されないため、全額自己負担となる
- 保険が適用されないため、他の医療費との兼ね合いが難しい
- 総入れ歯のメリット
- 保険が適用されるため、費用を抑えることができる
- 保険が適用されるため、他の医療費とのバランスがとりやすい
- 総入れ歯のデメリット
- 保険が適用されるため、治療法や素材に制限がある
- 保険が適用されるため、歯科医院や歯科医師の選択肢が少ない
手術の有無
オールオン4と総入れ歯の違いの一つは、手術の有無です。オールオン4は、インプラントを顎の骨に埋め込むため、手術が必要です。オールオン4の手術は、一般的には全身麻酔や局所麻酔を用いて行われます。オールオン4の手術は、インプラントの数や位置によって異なりますが、約2時間から4時間程度かかると言われています。オールオン4の手術後は、インプラントが骨と結合するまでの治癒期間が必要です。治癒期間は、個人差やインプラントの種類によって異なりますが、約3ヶ月から6ヶ月程度かかると言われています。
総入れ歯は、インプラントを埋め込まないため、手術が不要です。総入れ歯は、歯茎の型取りや義歯の試着などの工程を経て、約1ヶ月から2ヶ月程度で作製できます。総入れ歯は、手術が不要な分、治療期間が短く済みます。
手術の有無は、以下のようなメリット・デメリットを生みます。
- オールオン4のメリット
- 手術によってインプラントが骨と結合し、安定した噛み心地を得られる
- 手術によって顎の骨の吸収を防ぎ、顔の形を保つことができる
- オールオン4のデメリット
- 手術にはリスクや痛みが伴う
- 手術後には長い治癒期間が必要で、その間は仮の義歯を使用する
- 手術には健康状態や骨の状態が影響する
- 総入れ歯のメリット
- 手術が不要で、リスクや痛みが少ない
- 手術が不要で、治療期間が短い
- 手術が不要で、健康状態や骨の状態に左右されない
- 総入れ歯のデメリット
- 手術が不要な分、義歯が骨と結合しないため、ずれたり外れたりする可能性がある
- 手術が不要な分、顎の骨の吸収が進み、顔の形が変わる可能性がある
見た目の違い
オールオン4と総入れ歯の違いの一つは、見た目の違いです。オールオン4は、インプラントと義歯の両方に高品質な素材を使用し、自然で美しい見た目になります。オールオン4は、義歯の色や形を自分の好みに合わせて選ぶことができます。オールオン4は、義歯の裏側に金属のバーがあるため、歯茎の色が透けて見えることはありません。
総入れ歯は、義歯に比較的安価な素材を使用し、不自然で安っぽい見た目になる可能性があります。総入れ歯は、義歯の色や形を保険の範囲内で選ぶことができます。総入れ歯は、義歯の裏側に金属のワイヤーやクリップがあるため、歯茎の色が透けて見えることがあります。
見た目の違いは、以下のようなメリット・デメリットを生みます。
- オールオン4のメリット
- 自然で美しい見た目になる
- 自分の好みに合わせて義歯の色や形を選べる
- 歯茎の色が透けて見えない
- オールオン4のデメリット
- 費用が高い
- 義歯の色や形を変えるのが難しい
- 総入れ歯のメリット
- 費用が安い
- 義歯の色や形を変えるのが容易
- 総入れ歯のデメリット
- 不自然で安っぽい見た目になる可能性がある
- 歯茎の色が透けて見える可能性がある
噛む力の違い
オールオン4と総入れ歯の違いの一つは、噛む力の違いです。オールオン4は、インプラントが骨と結合し、義歯が固定されるため、噛む力が強くなります。オールオン4は、自分の歯と同じように、硬いものや粘り気のあるものを噛むことができます。オールオン4は、噛む力が強くなることで、食事の楽しみや栄養の摂取にも影響します。
総入れ歯は、義歯が歯茎に接着するだけで、骨と結合しないため、噛む力が弱くなります。総入れ歯は、硬いものや粘り気のあるものを噛むことが難しくなります。総入れ歯は、噛む力が弱くなることで、食事の制限や栄養の不足にも影響します。
噛む力の違いは、以下のようなメリット・デメリットを生みます。
- オールオン4のメリット
- 噛む力が強くなる
- 食事の楽しみや栄養の摂取が向上する
- オールオン4のデメリット
- 費用が高い
- 手術や治癒期間が必要
- 総入れ歯のメリット
- 費用が安い
- 手術や治癒期間が不要
- 総入れ歯のデメリット
- 噛む力が弱くなる
- 食事の制限や栄養の不足が起こる可能性がある
このようにオールオン4と総入れ歯には色々な違いがあります。
オールオン4治療を受ける際は必ずインプラント無料相談やカウンセリングを受けてからにしましょう。
杉並区下井草やまむら歯科医院では経験値の高いインプラント認定医によるインプラント、オールオン4無料相談、カウンセリングを行っております。ご希望の方は、応募フォームまたは、お電話(03-3397-1020)にてお申し込みください。