オールオン4の寿命について
オールオン4は、歯を失ってしまった方におすすめのインプラント治療法です。わずか4〜6本のインプラントで総入れ歯のように機能する人工の歯を固定できるため、手術の負担が少なく、費用も抑えられるメリットがあります。しかし、せっかく治療を受けても、オールオン4の寿命が短ければ意味がありません。そこで今回は、オールオン4の寿命について解説します。
オールオン4の寿命は、適切なメンテナンスを行えば30年以上と言われています。これは、通常の歯科インプラントと同等の耐久性があるということです。オールオン4で使用されるインプラントの材質は、生体親和性の高いチタン合金製。顎の骨としっかり結合し、強度や耐久性に優れています。
ただし、オールオン4の上部構造となる人工歯は、材質によって寿命が異なります。
・陶材
セラミック製の人工歯は、見た目が天然歯に近く、長期的な使用に耐えうる強度を備えています。リフォームをすることで、20年以上使い続けられるケースもあるでしょう。
・レジン
プラスチック系の材質で作られた人工歯は、製作期間が短く、費用を抑えられるメリットがあります。ただし、摩耗や変色が起こりやすいため、陶材と比べると寿命は短めです。5〜10年ほどで交換が必要になることが多いようです。
・ハイブリッドセラミック
セラミックとレジンの中間的な材質と言えるハイブリッドセラミックは、両者の利点を兼ね備えた人工歯です。見た目の美しさと強度を両立しており、長期的な使用に適しています。
いずれの材質を選ぶにしても、正しいケアを続けることでオールオン4の寿命を延ばせます。具体的には、以下のようなポイントに気をつけましょう。
・毎食後の歯磨き
人工歯も虫歯や歯周病のリスクがあります。食べかすを取り除き、清潔に保つことが大切です。柔らかめの歯ブラシを使い、優しく丁寧に磨きましょう。
・定期的なメンテナンス
半年から1年に1度は歯科医院で専門的なクリーニングを受けましょう。普段の歯磨きでは落としきれない汚れを除去し、人工歯の状態をチェックしてもらえます。
・禁煙
喫煙は、インプラント周囲炎のリスクを高めます。オールオン4の寿命を縮めてしまう可能性があるので、できれば禁煙するのがおすすめです。
・硬いものを控える
固いナッツ類やキャラメルなどの食べ物は、人工歯に大きな負荷がかかります。極端に硬いものは避け、必要に応じて小さく砕いて食べるようにしましょう。
・歯ぎしりへの対策
無意識に歯ぎしりをしてしまう方は、人工歯の寿命が短くなりがちです。特に夜間の歯ぎしりが激しい場合は、歯科医に相談してマウスピースの使用を検討しましょう。
・しっかり噛み締め過ぎない
違和感から噛み締める力が強くなりがちですが、インプラントに過度の負荷をかけ続けるのは良くありません。リラックスして自然に噛めるよう意識しましょう。
まとめ
オールオン4の寿命は、素材の特性やセルフケアの仕方によって変わってきます。総じて言えば、定期的なメンテナンスを欠かさず、上手に使い続けることで30年以上もつことが可能です。
とはいえ、将来的に人工歯の交換が必要になるかもしれません。治療後も歯科医院に通い続け、早めの対処を心掛けることが重要だと言えるでしょう。
まとめると、オールオン4の寿命は以下の通りです。
- ・インプラント部分は30年以上
- ・人工歯部分は素材により5〜20年以上
オールオン4は、歯を失った方にとって魅力的な選択肢の一つです。寿命を十分理解した上で治療に臨み、正しいケアを継続することで、長い間快適に使い続けられるでしょう。
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