オールオン4後にMRIは撮影可能ですか??
結論から言いますと可能です。オールオン4後にMRIを撮影することは可能ですが、いくつかの注意点があります。以下では、オールオン4とMRI撮影の関係、MRI撮影前の準備、MRI撮影時の注意点などについて詳しく説明します。
1. オールオン4とは
オールオン4は、歯を失った患者さんに対して、上あごまたは下あごの骨に4本のインプラントを埋入し、その上に義歯を装着する治療法です。従来のインプラント治療と比べて、少ない本数のインプラントで済むため、手術の侵襲が少なく、治療期間も短くて済むというメリットがあります。
2. オールオン4とMRI撮影の関係
オールオン4で使用されるインプラントは、チタン合金などの非磁性体材料で作られています。そのため、MRI撮影時に磁場の影響を受けにくく、画像のゆがみや artifact (アーチファクト) が生じにくいとされています。したがって、オールオン4治療を受けた患者さんでも、MRI撮影は可能です。
3. MRI撮影前の準備
オールオン4治療を受けた患者さんがMRI撮影を受ける際は、事前に歯科医師に相談することが大切です。歯科医師から、装着されているインプラントの種類や材質について情報を得ておきましょう。また、MRI撮影を依頼する医療機関にも、オールオン4治療を受けていることを伝えておく必要があります。
4. MRI撮影時の注意点
オールオン4治療を受けた患者さんがMRI撮影を受ける際は、以下の点に注意が必要です。
- – 撮影前に、義歯を外すこと。義歯に金属が含まれている場合、MRI撮影時に発熱や変位のリスクがあるため、必ず外しておきましょう。
- – 撮影中は、体を動かさないこと。体動によって画像のブレが生じる可能性があります。
- – 撮影後は、義歯を装着する前に、インプラントに異常がないかどうか確認すること。まれに、MRI撮影によってインプラントが緩むことがあります。
5. MRI撮影による影響
一般的に、オールオン4治療を受けた患者さんがMRI撮影を受けても、インプラントや周囲の組織に悪影響はないとされています。ただし、撮影部位によっては、インプラント周囲に artifact が生じる可能性があります。特に、頭頸部のMRI撮影では、インプラント周囲の画像が不鮮明になることがあります。
6. 注意が必要なケース
以下のようなケースでは、MRI撮影前に歯科医師や放射線科医との相談が特に重要です。
- – 埋入されているインプラントの種類や材質が不明な場合
- – インプラント埋入後の期間が浅い場合 (オッセオインテグレーションが完了していない可能性がある)
- – 全身状態が不安定な場合
7. まとめ
オールオン4治療を受けた患者さんでも、MRI撮影は可能です。ただし、事前の準備や撮影時の注意点に留意が必要です。MRI撮影を受ける際は、歯科医師や放射線科医とよく相談し、適切な対応を心がけましょう。
オールオン4治療は、歯を失った患者さんのQOL (生活の質) を大きく改善する治療法です。MRI撮影についても、適切な対応を行えば、安全に検査を受けることができます。オールオン4治療を受けた後も、定期的な歯科検診を受けて、口腔内の健康を維持していきましょう。
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