オールオン4の仮歯の素材について
オールオン4は、歯を失った方のための画期的な歯科治療法です。わずか4〜6本のインプラントで総入れ歯のような安定した義歯を装着できるため、より自然な感覚で食事や会話を楽しむことができます。では、そのオールオン4の仮歯には、どのような素材が使われているのでしょうか。
1. PMMAレジン
オールオン4の仮歯に最もよく使用されている素材は、PMMAレジン(ポリメチルメタクリレート)です。PMMAレジンは、優れた強度と耐久性を持ち、口腔内の環境に適しています。また、加工性に優れているため、患者さんの口腔内に合わせて調整しやすいというメリットもあります。
PMMAレジンは、人工歯としての長い歴史を持ち、安全性が確認されています。アレルギー反応が起こりにくく、生体親和性が高いため、多くの歯科医院で採用されている素材です。
2. ジルコニア
近年、オールオン4の仮歯の素材としてジルコニアが注目されています。ジルコニアは、高強度のセラミック材料で、耐摩耗性と耐久性に優れています。また、半透明性があり、自然な歯に近い色調を再現できるため、審美性の高い仮歯を作製できます。
ジルコニアは、金属アレルギーの心配がなく、生体親和性が高いのも大きな利点です。PMMAレジンと比べると、やや高価ではありますが、長期的な使用を考えると、コストパフォーマンスに優れた素材と言えるでしょう。
3. ハイブリッドレジン
ハイブリッドレジンは、PMMAレジンにセラミックス粒子を配合した素材です。セラミックス粒子の配合により、従来のPMMAレジンよりも強度と耐久性が向上しています。また、自然な歯の色調に近づけることができ、審美性も高いのが特徴です。
ハイブリッドレジンは、PMMAレジンとジルコニアの中間的な価格帯で、コストパフォーマンスに優れた選択肢と言えます。
4. 素材選択のポイント
オールオン4の仮歯の素材を選ぶ際は、以下のようなポイントを考慮しましょう。
- 強度と耐久性:長期的な使用に耐えうる素材か
- 審美性:自然な歯の色調と質感を再現できるか
- 生体親和性:アレルギー反応などのリスクが低い素材か
- コストパフォーマンス:予算と素材の特性のバランスが取れているか
患者さんの口腔内の状態や要望に合わせて、歯科医師と相談しながら最適な素材を選択することが大切です。
5. オールオン4の仮歯装着までの流れ
オールオン4の仮歯装着までの一般的な流れは以下の通りです。
- 1. 診査・診断:歯科医師による口腔内の検査とCT撮影
- 2. 治療計画の立案:インプラントの位置や本数、仮歯の素材などを決定
- 3. インプラント手術:4本のインプラントを顎骨に埋入
- 4. 印象採得:口腔内の型取りを行い、仮歯の製作に必要なデータを採取
- 5. 仮歯の製作:選択した素材を用いて、患者さんの口腔内に合わせた仮歯を製作
- 6. 仮歯の装着:インプラントに仮歯を装着し、噛み合わせの調整を行う
オールオン4の仮歯装着までは、通常1〜2日で完了します。手術当日から新しい歯で食事や会話を楽しむことができるのは、オールオン4の大きな魅力の一つです。
6. まとめ
オールオン4の仮歯の素材には、PMMAレジン、ジルコニア、ハイブリッドレジンなどが使用されています。それぞれの素材には長所と短所があるため、患者さんの状況に合わせて適切な素材を選択することが重要です。
素材選びの際は、強度や耐久性、審美性、生体親和性、コストパフォーマンスなどを総合的に考慮しましょう。歯科医師との相談を通じて、自分に最適な素材を見つけることができます。
オールオン4は、素材の進歩とともに、より快適で自然な義歯装着を可能にしています。歯を失った方にとって、オールオン4は画期的な治療法と言えるでしょう。自分に合ったオールオン4の仮歯の素材を選択し、新しい歯で笑顔を取り戻しましょう。
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